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当事務所では、司法書士業務のあらゆる分野について、私たちの知識と経験を活かし、皆様のご要望や疑問にお答えします。
相続登記、遺言書作成、民事信託、会社設立、法人登記を始め、幅広い分野に対応していますので、お気軽にご相談ください。

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在学中合格で大変だったこと

 私は、大学4年生時に司法書士試験に合格しました。
 司法書士試験の合格者平均年齢は40歳を超えますので、大学生の合格者はかなりの少数派になるものと思います。新人研修(近畿ブロック)でも大学生は私だけでした。同期(といっても人生の大先輩であります。)の皆様には、何かと可愛がっていただいたことがいい思い出です。

 在学中合格を目指す方もいらっしゃるものと思いますが、ネットで調べても生の声が書かれたサイトはあまりヒットしなかった印象があります。もちろん、予備校の合格体験談等はありますが、基本的にはポジティブな内容に終始しますので、本当に気になる点については知ることができませんでした。

 今回は、私の体験談として、在学中合格を目指すに当たって大変だったことを紹介します。今回は勉強方法ではなく、受験時代の過ごし方にフォーカスします。


 少しでもご参考になれば幸いです。

こんな疑問はありませんか?
  • 大学生活と両立できるのか?
  • 授業の単位は取得できるのか?
  • 本当に在学中に合格できるか不安
  • モチベーションの維持方法

この記事は、あくまでも執筆者の感想です。より合理的な生活・勉強方法もあろうかと思います。
あしからず、ご了承ください。

 島田司法書士事務所は1983年の創業以来、岐阜市を中心に地域のみならず全国からご依頼を賜り、皆様の課題解決に尽力してまいりました。何かお困りのことがあれば、ご相談ください。

司法書士に登記手続きの全てをおまかせ

 私が記事を書いています。 

副所長 島田宏基

島田宏基


・司法書士(簡裁訴訟代理認定)
・一般社団法人民事信託推進センター会員
・行政書士


 同志社大学法学部在学中に司法書士試験合格、卒業同日に登録いたしました。企業法務や裁判業務を中心に担当しています。法改正により新たな制度が生まれる中、当事務所では積極的にこれらを活用し、依頼者様の課題解決に取り組んでいます。
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目次

普通の大学生活は難しい

 私の想像する大学生活というのは、サークルに入って交流を深めたり、ゼミで忙しい日々を送ったり、自分時間を楽しんだりなど、まさしく「人生のなつやすみ」たる4年間です。

 しかし、在学中合格を志すのであれば、このような生活は難しいと言えるでしょう。いくつか理由をあげます。

(1)春学期と直前期が被る

 大学によって異なると思いますが、学期(前期)は4月から8月ごろまでが一般的でしょう。対して、司法書士試験は毎年7月ですから、直前期と大学の学期が丸被りしてしまいます。

司法書士試験における「直前期」とは、7月にある本試験前3か月である4月から本試験日までの期間を指します。
受験生にとって直前期は、合否を左右する1年で最も重要で過酷な時期です。

 直前期においては、答練や模擬試験の日程もあるので、試験勉強に全集中する必要があります。そうなると、大学の授業にはなかなかコミットできないでしょう。
 私は、直前期と被らない後期に単位を可能な限り多く取得し、前期は最低限の単位取得に留めました。

(2)ゼミとの両立は現実的でない

 法学部は、ゼミナールが必須でないことが一般的です。本来であれば任意と言えますが、殆どの大学生はゼミを取るでしょう。大学生活の最たるものだからです。

 しかし、合格に必要な勉強量を考えると、ゼミとの両立は現実的ではありません。もちろんゼミが必須の学科であれば致し方ありませんが…

 また、受験生がゼミに入ると、他の同級生に迷惑をかけてしまう可能性があります。先に述べたように、直前期は受験勉強に全集中するため、例えばゼミ内グループで行うレジュメ・レポート作成に参加できない可能性があります。卒論も大きな負担になるでしょう。


 ゼミに入れば交流も盛んになるし、飲み会等で色んなお店に行くなど現地を楽しむこともできますが、勉強時間を確保するためには諦めなければいけませんでした。

(3)法学以外の単位を落としがち

 幸いなことに、法学部所属の司法書士試験の受験生であれば、卒業単位の取得に困ることは殆どないと思います。試験勉強していれば、大学の期末試験は難なくこなせるからです(「単位取得」に問題ないだけであり、優秀な成績を収めることとは別です)。

 しかし、それ以外の科目では単位を落としがちです。勉強時間を確保できないからです。

 私の場合は、第二言語を落としました。第二言語は必修単位であったので春学期でも受講しなければならず、勉強不足で試験に通りませんでした。


 ここで辛いのは、再履修用の授業を秋に取らなければならないことです。再履修用の授業には、基本的には不真面目な生徒が集まるので、教授も厳しい姿勢で挑むことが多いです。私は、本当は第二言語に興味があったので、できることなら思う存分勉強したい立場でした。受験を優先したのでやむ無く再履修したと言えますが、教授にとってはそのような事情は知らんこっちゃないので、しっかり不真面目生徒扱いを受けました。これが結構キツかったです。

会話する機会が激減する

 下宿生に限った話だと思いますが、人と会話する機会が激減します。受験生は、寝てる時以外は全て勉強に費やすので、人と話すという時間がそもそも休息の部類に入ります。

 私の場合、1日の中で確実に会話する機会は、昼夜の学食で注文する2回だけでした。人間というのは、滅多にない機会を大切にするものです。私も毎日、この注文の時間を大切に感じていました。

次の画像をご覧ください。

学食メニュー
学食メニュー 毎日食べました。

 この中で私が注文する品はどれでしょう?
答えは「豚と野菜の生姜炒め」です。なぜなら、もっとも文字数が多いからです。注文する際も、「〇〇で!」とかではなく、「こんにちは。〇〇(省略しない)をお願いします。ご飯は小で、お味噌汁もお願いします。」といった振り合いで、とにかく発する言葉を少しでも多くするよう自然に心がけていました。

 あとは、日課であった大学隣りの相国寺境内散歩の際、門番さんに挨拶することも欠かしませんでした。

就活へのプレッシャー

 周りが就活している中、受験勉強を続けるというのは大変なプレッシャーでした。学生中に受験できるのは事実上3回のみで、しかも96%が不合格の試験ですから、在学中に合格できる保証は一切ありません。将来に対する強い不安がメンタルにきました。同級生が内定をもらった話を聞くと、とにかく焦りました。

 これは、在学中受験生固有の感覚だと思います。

結びに代えて

 以上が、私の体験談です。在学中受験も大変だと思いますが、受験生に中には、働きながら勉強を続けている方も大勢います。本当にすごいなと感じています。

 大学生で受験生の皆さん、大変に辛いと思いますがめげずに頑張ってください。

この記事を書いた人

 私は、学生時代をコロナ禍と共に過ごし、通学ができなかった数年間は司法書士事務所で仕事をしながら学問に勤しみました。実務経験をもって司法書士登録できたことが、私のアドバンテージとなりました。

 現在は主に、商業・法人登記を初めとした企業法務関係と裁判業務を担当しております。昨今の法改正により、新たな制度が多数可能となっていますが、当事務所ではこれらを積極的に利用して依頼者様の課題解決に尽力します。これからも勉強を続け、あらゆる分野において最先端の知識と実務経験を有することが出来るよう、おごらず謙虚に努めて参ります。

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